Feedforce Developer Blog

フィードフォース開発者ブログ

アーキテクチャカンファレンス2025参加レポート

こんにちは、 Omni Hub チームの shunten31 です.

この記事は、 Feedforce Group Advent Calendar 2025 の 13 日目の記事です.

昨日の記事は、 鎌田さんの、 鎌倉の癖つよホテル「aiaoi」がとても良かったので、魅力を伝えたい でした! 街の歩き方や、 ホテルのチョイスなど、観光の上級者感が漂う記事でしたね! 自分もレベルの高い観光をしてみたいものです.

さて、 アドベントカレンダーも今日で折り返しとなりますが、 今回は、 2025/11/20〜2025/11/21 に開催された アーキテクチャカンファレンス2025 に参加してきた話を書きます.

行き

フィードフォース社のオフィスは東京にありますが、 私自身は兵庫県からリモートワークをしています. 普段は懇親会等のために年に数回、 3泊程度の東京出張に行っています.

普段は新幹線で東京に行くのですが、 今回は会場が羽田空港だったこともあり、 初めて飛行機で東京に行きました. 飛行機は乗ると早いですが、 乗るまでの荷物検査や空港へのアクセスがやや大変ですね.

行きの飛行機

なお、 弊社には「社外勉強会・セミナー参加補助制度」があり、 今回のカンファレンスの交通費・宿泊費は会社負担で、 またイベント参加中も勤務扱いとなっております. (宣伝)

気になったセッション

[株式会社AbemaTV] 不確実性に備える ABEMA の信頼性設計とオブザーバビリティ基盤

スライド

Abema TV の複雑なシステム構成を支えるための、 オブザーバビリティ基盤の構築及び変遷を紹介するセッションでした. 複数のマイクロサービス間の分散トレーシングなどの情報をシームレスに検索するために、 OpenTelemetry に準拠した内製トレースSDKを開発し、 オブザーバビリティのための SaaS (Honeycomb) を導入したそうです.

SaaS 導入によるインフラコストの増大はどうしても発生するものですが、 Abema TV の場合は、 インフラコストの 7% をオブザーバビリティに割り当てるという合意を社内で取ったというお話でした. オブザーバビリティはきりがない(いくらでも収集しようと思えばできてしまう) 分野だという印象ですが、 インフラコストの観点で上限を決めるというのは参考になりました.

[Finatextホールディングス] SaaS拡大期の成長痛 モジュラーモノリスへのリアーキと生成AIの活用

Finatext ホールディングスは、 金融領域の SaaS を開発されている会社です. 発表では、 保険ビジネスをするうえでの基幹システムを SaaS として保険会社に提供している Inspire というサービスを取り上げていました.

現行のアーキテクチャでは 、各テナントごとの共通部分 (Core API)と、 テナントごとの BFF で設計されているそうですが、 テナントごとの仕様・ビジネスロジックが BFF に流出して、 また Core API の開発に手が回らなくなっているそうです. このため、 現在リアーキテクチャを進めており、 新しいアーキテクチャの概要と、 どのような選択肢を考慮し、どのような考えをもとに決定を行ったのかを紹介されていました.

現在、 モジュラーモノリスのアーキテクチャに整理をしているそうなのですが、 各モジュール間の呼び出し方式について、よく検討されている点を聞くことができました. 非同期のイベント駆動によるモジュール間の連携では、 障害の局所化や、 拡張性の高さがメリットの一方、同期的な即時性は得られません. それぞれのユースケースに合わせて、 同期・非同期によるモジュール間の連携を使い分けているそうです.

非同期のイベント駆動による連携の際でも、 呼び出し元での DB書き込みと、 呼び出し元からのイベント push のどちらかが失敗してしまえば、 トランザクションの整合性を維持できなくなります. 整合性を必ず維持できるように、 アウトボックスパターンを利用されているそうです.

また、 同期的なモジュール連携の方法としては、 モジュール間の直接呼び出しと、Application レイヤーを経由した呼び出しを用途によって、 使い分けているそうです.

  • モジュール間の直接呼び出し: ドメイン的に密結合な関係に適している (注文 → 決済)
  • Application レイヤー経由の呼び出し: 複数モジュールの協調処理を明示的に記述できる

Omni Hub は、 外部サービスとのデータ連携を行うサービスであるという特性上、 外部サービスはいつでもダウンすることがありえるという前提でシステムの設計を行っています. このため、障害の局所化や復旧の容易性などのメリットを重視して非同期のジョブを中心として設計されていますが、 最近は機能拡張によって同期的なモジュール間の連携が求められる性質の機能もあるように思うので、 この講演は非常に参考になりました. 講演後、発表者の方とブースでお話させていただきました.

スポンサーブース

多くの企業のスポンサーブースが出ており、 最近の AI 活用や、 社内の苦労など、 いろんな話を聞かせていただきました. また、 各社いろんなノベルティを準備されており、 ありがたくいただきました!

もらったノベルティたち

帰り

いつも東京に出張した際は、 趣味のクラシックのコンサートや、 美術館に行ったりすることが多いです. 「家に帰るまでが遠足」ということで、 今回の帰りに寄った展覧会の話をします.

今回は東京ステーションギャラリーで開催の 小林徳三郎の展覧会に寄りました. ちょうど、 アーキテクチャカンファレンスの翌日が展覧会の初日だったため、 初日の朝一番乗りで入場しました!

展覧会のポスター

初期の絵から順に展示されていたのですが、 初期の絵はドガやロートレックの影響を受けたらしく、 題材が和風の印象派の絵といった感じでした. その後、 マティスのような鮮やかな色使いの絵も見られました. 個人的にはこのあたりの絵が一番好きでした. 後期になると、明るくて軽い、 暖かさを感じるような独自のスタイルに進化しているように見えました. 展覧会ポスターに採用されている 《金魚を見る子供》も、そういった絵ですね.

下記は会場の写真です. 撮影可能な作品の都合で後期の作品が多いです.

おわりに

今回のアーキテクチャカンファレンスは、規模の大きいカンファレンスとしては初めての参加でした. 2日間、 朝から晩までいろんな講演を聞いたので疲れましたが、 様々な学びがありました. ぜひ来年も参加したいと思います.


明日のアドベントカレンダーは、 yang さんです. 何を書かれるのか実はまだ知らないのですが、 きっと素晴らしい記事を書いてくださることでしょう! お楽しみに✨